忍であることの前に
□朝の光
2ページ/8ページ
…幼い頃、父さんに認めてもらうことがオレの全てだった。
忍の技、忍道、指揮官としての心構え…
『木ノ葉の白い牙』と、二つ名を他国にまで轟かす父。
憧れ、
尊敬し、
畏れ、
父のような忍になりたくて。
父に修業してもらい、技の研鑽に明け暮れる日々…
それが、物心ついてからの日常だった。
幸い、オレは『天才』の父の才能を受け継いだと言われ、5歳でアカデミー卒業、6歳で中忍昇格と、順調に忍としての階段を昇って行った。
あんな事件が起こるまでは…
.