短編
□phantom
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暗闇、俺はそこに居た。
左右も分からないそんな場所
走っても走っても何処にも着かない。俺は疲れて立ち止まった。
その時…弱い光が差し込んでいるのが見えた。そこにはドアがあった。木のドア俺はその取っ手に手を掛けてドアを開けた。
【phantom】
俺は目を疑った。
なぜって
ドアの先は緑が広がっているのもそうだが、右と左違う瞳を持ち、右目には六の文字、そしてあの特徴的な髪…
あのパイン、いや骸が…小さい(俺よりは大きいけどιι)骸がいた…
これは夢?それともジャンニーがまた変な事したのか?で、でも気配なんて…
ぶつぶつと言いながら考えていると骸の声が頭の上から聞こえてきた。
「聞いてますか?」
何回も話しかけていたらしい骸に俺がハッとして上を向くと真正面に顔が…骸の顔が!!
「!〜///」
俺は慌てて、2、3歩後顔を赤くして下がった。
何で顔赤くしてんだ俺!
「え、え〜と、骸…だよね?」
まぁどっからどう見ても骸だろう。
「確かにそうですが。少し違いますね。」
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