短編
□もう一度…
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君は何で動かないの?
何で目を開けないの?
何で……僕を置いて死んだの?
【もう一度…】
幸せな顔をして、今にでも目を開けて欠伸でもしそうな…
だが、触れると冷たく嫌でもこの子が死んだのだと分かる。
「綱吉。」
涙は出ない
悲しい筈なのに
まだ理解ができていない。
君が死ぬ訳が無い、僕の愛した君だよ?
だからそんなに簡単に死なないよね?
「起きてよ。」
今すぐ起きて名前を呼んでよ
『恭弥さん』
って何時もの様に笑ってよ。
「綱吉…」
目を開けて
嘘だって言ってよ。
『雲雀さん、俺が消えてもボンゴレを、仲間を守って下さいね?』
『やだよ。』
『え〜、良いじゃないですか!一生で一度のお願いですよ!!』
死ぬからあんな押しつける様な約束をしたの?
僕が君の後を追わない様に
「君の後なんて追ってやらない。だけど、わがままぐらい言わせてよ…」
もう一度君の笑顔が見たい
瞳を見たい
声を聞きたい
生きている君に会いたいんだそんな叶わない願い叶えてよ。
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