短編

□恋人の形
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恋人ってどんなのを恋人って言うんだろう?

手を繋いだら?

キスしたら?

愛の言葉を相手に言う事が出来たら?

どんな事を…?





【恋人の形】




「恋人ってどんなのを言うんだろう?」

応接室で資料に目を通している恋人、雲雀恭弥は資料から目を上げ綱吉に向ける。

「それ恋人の前で言う事?」
「えっ?、あっ!ご、ごめんなさい。」

綱吉は我に帰り、ハッとして謝る。

(うわっ…声に出しちゃったんだιどうしよう!)

「さっきから黙っていると思ったら、そんなこと考えてたわけ?」

おどおどとしている綱吉に雲雀はガタ…と椅子から立ち上がり、綱吉の元に近ずいていく。

「えっと…その…」
「ハッキリしなよ。」

綱吉の座っているソファーの前まで来た雲雀はしどろもどろしている綱吉に言い放つ。

「その…雲雀さんが初めての恋人だから、どうしたらいいのかなぁ…て」

そう言いながら苦笑いする綱吉に雲雀は頭を撫でてやる。

「雲雀さん?」

綱吉は雲雀の行動が分からなくて雲雀の名前を呼ぶ。

「僕も同じだよ。けど、そんなこと考えたって答えはでないよ。」






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