短編
□命令形
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黙れ、
(よくもそんな口を)
「別れて…くれませんか?」
付き合い始めてもう一年が経とうとしたある日そんな言葉を綱吉は泣きそうな顔で恋人である雲雀に言った
「……どうして別れなきゃいけないの?」
いきなりの言葉に雲雀は直ぐ言葉が出てこなかった
付き合い出してからは色々話しをしたり、休みの日には色々な所へ行った。
綱吉が中三で卒業したら一緒に旅行に行こうと話し、はい!っと綱吉が楽しそうに笑って約束したのが一週間前、だから、この子が別れ話をしてくる意味が雲雀には理解出来なかった
「俺は貴方の側にいる資格が無いんです。」
「どう言う意味だい?」
俯いて今にも消えそうに答えた綱吉に別れる訳を知りたい雲雀は問う
「…好きな人が…できたんです。だから…っ!」
別れて下さい。と言おうとし綱吉は、雲雀に綱吉は襟元を掴まれ壁に思いっ切り押し付けられ息が詰った
何が起こったか分からない綱吉は目線を上にもってくるすると雲雀怒りと悲しみに満ちた目と合った
「ひ、ばり…」
その瞳を見て綱吉が名前を呼ぼうとした瞬間、雲雀は綱吉の声を今は聞きたくなくてトンファーを首元に突き付けた綱吉はギュッと目を瞑るのに、雲雀は手に持つ武器で攻撃が出来なかった自分の甘さに唇を噛み
「黙れ、裏切り者」
絞り出す様に綱吉に吐き捨てた。
-END-
黙れ、はここまでです。
何かツナより雲雀が可愛そう…
だけどこれからツナが可愛そうになってきますよ。雲雀さん容赦が無いですから
まだ4つあるので頑張って書きます!
2009.10.28 完成