短編

□時は刻む
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こう言う時だけ超直感が役立たずだと思う
もっと早く、恭弥さんに頼む前に超直感で危険だって分かれば良かったのに

バイクで恭弥さんが運ばれた病院まで来た俺はバイクから下りると恭弥さんが生きてる事を確認したくてダッシュで病院の中に入った

「草壁さん!」

中に入ると草壁さんがいて病院だというのに名前を大声で叫んでしまっただが、そんなの気にしてられなくて、俺は草壁さんの前まで行くと、息を整える時間さえ惜しくって、恭弥さんは?と切れ切れに言った。

「恭さんは今治療が終わったとこでして、今は麻酔でグッスリ眠っています。」
「…よ……た、良かった」

草壁さんに聞けて要約安心した俺は足の力が抜け、力無くその場にへたりこんだ、それに草壁さんが驚いた様に沢田さん!?と声を掛けてきたが俺には届いていなく、自然と頬に涙が伝った

少しだけの面会を許された俺は包帯でグルグル巻きの恭弥さんを見て自分のふがいなさにさっきとは違う悔し涙が流れた

「恭弥さん、ごめんなさい、ごめん…なさい」

ふがいない俺を許して下さい。そんな意味を込めて俺は恭弥さんに謝り続けた







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