短編
□ありがとうを皆に
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「…懐かしい。」
一生あそこから出られないと思っていた
雨も太陽も自然も知り合った人達も何もかももう見えないまま人生を終わると思っていた
だが、今雨に打たれ、外の風景を見て開放されたんだと再び思わされる。
「行くぞ」
「は?何処に?」
「付いて来れば分かる。」
半幅引きずられる様ナルトは屋根をシカマルに続き移動していった
「ここは…」
着いた場所は幽閉されるまで良く通っていたシカマルの家だった
入って良いのか?という疑問と拒絶される恐怖にナルトは戸惑い足を止めた
「大丈夫だ。俺を信じろ」
ポンとシカマルに背中を押されたナルトはもう一度確認をしようとシカマルを見た
ナルトの行動にシカマルは苦笑いし、皆待ってんだから入ろうぜとナルトに言った
「分かった。」
シカマルを信じてナルトはコクリと頷いた
そしてガラガラと玄関のドアを開けた
ドアを開けたと同時にナルトは目を疑ったそこに居たのは同じ班だったサクラ、カカシを始め、姿が相変わらず変わらない綱手や、自来也などナルトが信頼していたメンバーが揃っていた
「ナルト!」
名前を呼びながら抱き付いてきたのは綱手で、ナルトはごめんよと続ける綱手の頭を撫でて相変わらず泣き虫だなと呟く様に言った
「五代目、そろそろナルトから離れてくれませんか?」
「これくらい良いじゃないか、ナルトに要約会う事できたんだよ。」
「嫌です。俺のナルトですから。」
黒月の時の様に丁寧語を使うシカマルに黒月だってバレてんだ。とナルトは思いっていると、右手が引かれ、綱手から開放されたが、手を引いたシカマルが主の所後ろからシカマルに抱き締めニヤリと口元を吊り上げた
呆然と見ていた面々は呆れた様に溜め息を付き、ご飯食べよっかと付き合ってられないらしく部屋の中に入って行って行こうとしていた
綱手と揉めてるのをほっておき、入って行こうとする皆を止め
「皆、ありがとう。改めてよろしくってば!」
その声に皆は嬉しそうに笑い、それぞれ返事を返した
-END-
やってしまった(笑)
前々から書きたかったんです幽閉話!
今幽閉とか監禁てのが私の中でツボだったりするんですが中々書けないんです(泣)
もっと上手く書ける様に頑張ります!!
2009.10.25 完結