月夜アクアラング

□05弾
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―――――…

「そうか…アルコバレーノ、君の仕業だな」
「ちげーぞ。
こいつは形状記憶カメレオンのレオン。俺の生徒が成長すると羽化する俺の相棒だぞ。
どういうわけか生徒に試練が訪れるのを予知すると繭になるんだ」
「そ……そーだったの!?」
「クフフ…それはおもしろい
最後に何を見せられるかと思えば、ペットの羽化ですか。
まったく君達はユニークですね。クハハハハハハッ!!」
「笑われてんじゃん!!なんだよこれ!
これとディーノさんが跳ね馬になるのとどう関係あるんだよ!!!」
「見てみろ」

言われた通り、頭上のレオンを見上げる

「…膨らんでる?」
「新アイテムを吐きだすぞ。俺の生徒であるお前専用のな」
「ええ!?アイテム…?」
「ディーノん時は“跳ね馬の鞭”と“エンツィオ”を吐き出したんだ」
「え――――!?エンツィオってレオンの子だったの――!?」


でも、確かにエンツィオみたいなのが出てきたら…何とかしてくれるかも…!


「いつまでも君達の遊びに付き合っていられません。小休止はこれくらいにして―…仕上げです」
「くるぞ」

リボーンが俺の顔を蹴り上げる。どうしてこいつはこうもバイオレンスなのか、

「では目障りな…
こちらから、!」

三叉槍で切り裂かれたレオン。
戸惑ったけど、スライムのように再生するレオンを見てほっとする


「上に何か弾かれたぞ」

上を見上げると、確かに小さく黒い影が、2つ。

「あ!!」
「無事みてーだな。あれが新アイテムだ」
「?」
「あれが…ん?え…?あれ…?こ…これって…

毛糸の手袋ー!?

こんなんでどーやって戦うんだよ!?エンツィオとか武器出るんじゃないのかよ!?手の血行良くしてどーすんだよ!!」
「…さーな。とりあえずつけとけ」
「なっ!?」
「最後までおもしろかったですよ、君達は。」
「ひいっ」

咄嗟に手を前に出すと、何かに衝突して弾かれた

「っ…た…助かった…!、ん?中に何か詰まって…
!た…弾だ!!!」
「よこせツナ」
「えっ」
「撃たせるわけにはいきませんよ」

リボーンが俺の手から奪い取り、弾を観察する

「見たことねー弾だな。ぶっつけで試すしかねーな」
「えー!ぶっ…ぶっつけ――!?」
「させませんよ。君の体を無傷で手に入れるのは諦めました」


骸が操る獄寺くんのダイナマイトが降り掛かる。
逃げる時間は、もうなくて―――……



…――痛い。体中が…痛い………もう…死ぬのかな…
でも…もういいよな…よくやったよな……みんなごめん…俺…ここまでだ―――…
もうたくさんだ…こんな痛いのも…こんな怖いのも……


「んまあこの服っ!
ツナったらまた散らかして出かけてーっ!自分のことは自分でしなさいって言ってるのに!」


…え?か…母さん…?……夢なのか…?

「なんだよこれ?
日直日誌に沢田のテスト紛れてんじゃん!しかも…2点!
あいつマジでダメツナだなーっ…京子モノにしたいんならもーちょっとしっかりしろよ――っ」


「何で黒川の悪口が…?」


「特殊弾の効果見てーだな。
お前が感じてるのはリアルタイムで届くみんなからお前への小言だ」


「(!?小言…!?
な…何でこんな時に小言聞かされなきゃならないんだよ…
最後の最後にまたダメツナって思い知らされるのかよ……)」


「はひー!何やってるんですか!?犯人のアジトに乗り込むなんて正気じゃありません!」
「ガハハ!ハル泣いてるもんね!」
「な…泣いてません!!
ハルはマフィアのボスの妻になるんです。こんなことで泣きませんよ!
ツナさん、頑張ってください!」


「落ち着け京子。」
「だって…愛羅くんの部下って人が、ツナくんたちが乗り込んだって…」
「心配するな」
「…でも」
「あいつは俺が手を合わせた中で最も強い男だ。負けて帰ってきたら俺が許さん」
「そうだよね…大丈夫だよね、
ツナくん、元気で帰ってきてね…っ」


「俺と同じ過ちを繰り返すな。
仲間を守れ…お前がその手で、ファミリーを守るんだ」



「(ハル…京子ちゃん、…ランチアさん…)」


「(あ゙ぁくそ…体……全然動かねぇ…マジ骸殺す、絶対殺す…ッつか沢田いつまで寝てんだよ、起きろって…
…愛吏達守れんのは、お前だろーが…)」


「!」

『(…つなよし…さま……綱吉さま…ごめんなさい……ごめんなさい…
―――負けないで…負けないで、ください…!)』


「っ……!!!」


――――…勝たなきゃ………
―…勝たなきゃ。勝つんだ。骸に。


「ほう…この期に及んでそんな目をしますか。
ですがもう幕引きにしましょう。このまま死なれても困りますからね。」
「…っ!」
「な……!?」

三叉槍を掴み、その部分を壊す
何かが変わるのが、わかった

「骸…お前を倒さなければ
死んでも死にきれねぇ!」



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