月夜アクアラング

□05弾
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――――夢を見た。




「愛吏、お前は本当に――………」

「ほら愛吏、頑張れ。まだまだ修業が溜まってるからな」

「この俺が……とは…ふん、ふざけおって。」

「愛吏、俺が貴様を――…」




そこで、ぷつりと遮断するように切れた今朝の夢。

きっとあれはただの夢なんかじゃないのだろう。

怖気づくことなんてしないけれど、それでも、一抹の不安のようなものがちらついた。

ああ、でも――……



「愛吏?」


…恭弥さんが居てくれるのなら。



「…何ぼけっとしてんだ、死ぬぞ」

「なっ、愛羅!演技でもない事言わないでよ!」

「そうだぞ愛羅!妹を激励するのが兄の務めだ!」

「いや激励とか性に合わない」

「10代目の仰る通りだ!」

「お、何獄寺、お前愛吏の事心配してんのか?」

「うっ、うぜぇ…!!!」

「あ?誰にンな口聞いてやがる、殺すぞ」

「まーまー愛羅、獄寺も照れんなって」

「照れてねぇよ!」


……兄さまに、綱吉さまに、獄寺さん、山本さん、笹川さん…


「愛吏殿!が、頑張ってください!」

「愛吏ちゃんならいつでも診察「黙んねーと殺すぞ」…リボーン、冗談きつ「冗談じゃねーぞ」ぐへっ!」


……皆さんが、居るから。
護るものが、場所が、在るから。


だから、




『はい!いってきます!』


――…戦うの。
絶対に負ける事なんてしない。

何が何でも、私は生きる。
あの場所に、居るために。


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