―Title
□出会った瞬間、
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『・・・・・・誰、?』
不意にこちらを向いてきて無表情に聞いてきた。
「クククッ・・・・・・」
無性に笑えてきた。
歌っている時と今では全く違う。
今じゃ何も写してはいない。
『貴方誰ですか?』
驚いた、
俺を知らねェとは・・・
「高杉晋助だ、知らねェのか?」
暫くの沈黙―――・・・・・
『・・・自意識過剰な人なんですね〜』
すっげぇ冷めた目。
「3Zの不良つったらわかるか?・・・」
また沈黙―――・・・・・・・・
『あぁ、あの問題児だらけの中で唯一の不良で不真面目でよくサボっていて女好きでその他諸々の噂有りの人』
指を指して無表情から蔑みの表情になっていく。
「・・・あながち間違いじゃねェが、」
ざぁ
風が吹く。
風向きの方に目の前の女の髪が靡く。
さらりと、
やっぱ初めて見た時と同じ
綺麗だと思った。
出会った瞬間から、
(こいつに惹かれた。)