〜 M A I N 〜

□優しい笑顔が好きだから...
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慌しくも忘れることの出来ない麻帆良祭も終わり

またいつもと変わらぬ生活が戻り始めた学校。


今の麻帆良は...

アレだけの文化祭をした場所とは思えないほどの穏やかさを取り戻していた。


麻帆良祭を経験するのは3度目であったが、

今年の文化祭は私にとって良い意味でも悪い意味でも

忘れることの出来ない最高の思い出となった。







    キーンコーンカーンコーン♪







ネギ『...はい!これで今日の授業は終わりです。
   皆さん気をつけて帰ってくださいね!』


3-A『ハーイッ!』



授業も終わり、荷物を整えた私。

賑やかなクラスメイトに手を振りながら、夕凪を手に教室を出た。


今日は麻帆良祭のため休みとなっていた、何日かぶりの部活であった。

下駄箱で靴を履き替え、道場へ向かう。


あの角を曲がれば、道場の屋根が木の陰から見える。


私が荷物を持ち直し、角を曲がろうとした...その時。



―――聞きなれた優しい声が、私の歩みを止めた。





   『...せっちゃーん!!』





振り返るとそこには...


少しだけ日が傾き始めた黄金色の空をバックに

手を振りながら走ってくる、お嬢様の姿があった。




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