〜 S u b 〜
□MaNA's Heart Story
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雨が降り始めたこの場所は、
いつもなら流れ行く風の中に海の匂いを感じる場所。
夏でもなく秋でもないから寒くはないが、雨の匂いが立ち込める。
...今日の仕事の依頼地は確か . . . この森の中か...。
そんな事を考えながら歩く人物、その名を “龍宮 真名”。
茶褐色の艶やかな肌。
スラッと伸びた綺麗な手足。
鋭く光り輝く揺るがない眼差し。
街の中を歩き出せばそのモデル並みのプロポーションに
男女問わずに誰もが振り向くような美しさ。
...だが、そんな彼女が―――、
――――グォォォーッ!!!!
ドドッ!...バンッ!バンッ!!!!
“誰よりも優れた腕利きのスナイパー”......
なんて事は、言うまでも無く。
―――誰も知る事はない。
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