新表参道

□アドヴェント・カレンダー
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冬の足音する、十一月の終わり。
荀攸の部屋から、実に楽しそうな声がする。
荀攸の他に陳群と諸葛亮が作業する大きな机には、実にいろいろな物が散乱していた。
画用紙、クレヨン、定規にはさみ。キャンディ、チョコレート、クッキー。果てはリボンまである。火鉢には赤々と火が熾され、ほんのり暖かい空気が彼らを包む。
彼らが作るのは、アドヴェントカレンダー。
待降節のはじめからクリスマスまでのカウントダウンをするためのカレンダーで、1日ごとに小窓が付いているのが普通だ。中にはお菓子を入れたり、お手伝いの内容を書いたりと作る人の個性が見える楽しいカレンダーである。
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