彩心闘記セクトウジャ・2

□レベル6・8
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ジャシン「クク、少しはマシに戦えるようになったな」

インガ「そうね‥たいしたものだわ、伝助」

以前、伝助に何度も苦しめられたことを思いだし
それがまた、頼もしく思える。

ジャシン「さて‥もう少し子守りといくか」

インガ「やっぱり親の目じゃない」

互いに笑顔を見せて、ゾンビーを蹴散らす。

珍平「こなくそぉぉぉ!」

めんたいこでゾンビーたちをとテンカンテン、釘を打ち付けるように地面へ猛打。

餡子「いぶりがっこぉぉぉ!」

バックパックから発射される、カプセル薬型のミサイル『いぶりがっこ』

珍平を取り巻くゾンビーを吹き飛ばす。

君兵衛「ちゃっちゃっちゃっ、イカン! ゾンビーが病院ん中へ入ろうとしちゅう!!」

すぐさまダッシュ。

大剣・播磨屋橋でゾンビーを叩き斬り

続けて切っ先から

君兵衛「坊さん、かんざし買うを見たぜよっ」

レーザー発射!

さらに数体のゾンビーを撃破。

しかし、数は多い。

クルクル回って、バルカンを撃っていた伝助は
キュッと停車して

伝助「珍平、餡子、君兵衛といっしょに病院内にアイツら入れへんようにしとってくれっ」

珍平「おう!」

餡子「ココはだいじょうぶだか!?」

インガ「どうやら心配なさそうだよ」

ジャシン「伝助、お前の仲間が来たようだ」

付喪ライドに乗った、総右衛門たちが走ってくる。

伝助「なにゆーてますのん、あれは自動販売機でんがな」

ジャシン「違う! それは脇道にあるもので、私が言ってるのは道を走るアイツらだ」

伝助「知ってまんがな!!!!」

ジャシン「そうか、知ってるのか」

大鎌を振り回して伝助を追うジャシン。

伝助「こぉろぉさぁれぇるぅぅぅ」

笑顔で叫びながら、行く手にふさがるゾンビーを、継・笹葉魂撃守圀景で斬り倒し

ジャシンもまた、行雲流水でゾンビーを薙ぐ。

インガ「愛理の代わりとは、よく言ったものね」

とても嬉しそうに夫を見る。

インガ「たっ!」

背後に迫る敵へ回転飛び蹴り。

状態を大きく逸らして、背後を突こうとしたゾンビーに鉄球を投げ
眼前の敵を剣で切り払う!

ピーノ「おにーしゃーーーん!!!」

伝助「おぅ、ピーノ♪」

ずず「あにぃ!」

伝助「とぅもろー、とぅもろー♪」

ルナ「それはアニーじゃなかったかしら?」

ミュージカルの名作の劇中歌を叫ぶ夫の傍に停車する付喪ライド04

カウル下からレーザー発射。

ルナ「羽根よ!」

愛・伝えまフォン-桃から飛び出ね6枚の羽根。

さらに美しき剣、メサイアを構えて

戦いの天使となるルナ。

淑「みなさん、まいりますわよっ」

ガードボーン・てんだーを装着。

メアリー「そうだねぇ、ここでキッチリ、カタぁつけてやろうじゃないか」

総右衛門「これこれ、病院がそばにあるのじゃぞ。

くれぐれも力を出し過ぎて、被害を拡大させぬように配慮せねばじゃ」

メアリー「ああもう、イライラする戦い方ばっかりだね、最近」

淑「それは、わたくしも同意いたしますわ。

ジャマばかり入って、ムダに戦いが長引いてしまって

結果、被害も疲労も増えていくのは困りものですわね」

総右衛門「仕方がないのじゃ。

今は耐えるとき‥じゃが、攻めに転じる好機は必ず来る。

耐えて耐えて、それを待つのじゃ」

源左衛門「総右衛門の言う取りだな。

今は耐える時だ‥だが、ここでの戦いも長引けば
SSDや国守軍のヤツラが来てしまう」

総右衛門「今はあの恐竜戦艦の攻撃によって受けた被害により

さしもの きゃつらもそうそう出撃はままならぬであろう。

したが、きゃつらの仲間に頭の切れる者もおれば、非情なる者もおるであろう‥

圧倒的な人員の差を利用して、再出撃に時間はそうかかるまい」

源左衛門「たとえザコが多くとも、今、邪魔されてはマズイ。

俺たちの体力も無尽蔵ではないからな‥急いでケリをつける!」

トンと地面を蹴ってダッシュ!

後にメアリーも続く。

2人は空中でそれぞれ

人参武装きゃろっと・豊作

お魚武装ふぃっしゅ・大漁

を、装着した。

総右衛門「さて、ワシもひと暴れするとしよう!」

ボムボーン・すとろんぐを装着して、戦闘態勢。

淑「あなたっ、バックアップは任せておきますわよーーー!

おーほっほっへほっ」

足にはめた『ホネっこブースター・ふるすろっとる』を起動させて

タロ、ジロ、ハチ、3枚のシールドを従えて突進。

総右衛門「これ、バックアップするのは そなたの方であろう!!!」

イキイキ奥様に苦笑いしながら、

総右衛門は4門の砲門をバルカンモードにして射撃を開始した。

メアリー「はぁぁぁ!」

跳んで回って、また跳ねて!

軽妙なリズムで蹴りと突き、そして鮪魔剣・魚正が閃く。

源左衛門も華麗なる速さで、拳を次々とゾンビーに叩き込んで粉砕。

軽く跳んで回し蹴り!

縦に横に斜めに、人参聖刀・八百宗は駆け巡る。

ずず「ズリ刺し!」

高速抜刀からの連撃で、相当数のゾンビーを斬り

スチャっと鞘に収める鉄串丸。

バタバタと倒れるゾンビーを踏みつけ、新たに襲い掛かるグリゾンビーの群を
ふたたび抜き放つ高速の刀が倒していく。

ピーノ「こっちでしゅよー♪」

挑発して、ピョンピョン跳ねて相手をかく乱。

そうかと思えば、ゾンビーの股をくぐって背後に回り

エイッとキックを放って、あっかんベー☆

魔法力はまだ、僅かにしか回復していない。

だが、ハンデを乗り越える勇気をピーノは得ている。

弱き戦士の檸檬もいつかきっと‥迷いとサヨナラをして、勇気をその胸に抱くはず。

ピーノ「なんでしゅとーーー!?」

ホメてるそばから、大声を出して走り回る。

ムリもない、ゾンビーたちは集まって灰色機兵パイオンへと合身。

メアリー「弱いヤツほど群れるってね!」

臆することなく痛烈キック!

巨体を後ずさりさせて

メアリー「仲間と力を合わせるったこたぁ大切さね。

けど、群れてグダグダやってる間は

アタシたちにゃあ勝てっこないよ!!!」

鰹鞭を左手に持ち、鰤爪を右手に装着して、メアリーはバイオン2体相手に大立ち回り。

大きく拳を振り上げ、降ろすバイオンを俊敏にかわして

メアリー「飛び魚ミサイル!」

次にクルクルって跳び回って、もう1体にキック&パンチ。

着地して

メアリー「秋刀魚レーザー!」

爆発にビクともしないバイオンだったが

メアリー「フン、図体ばかりデカくてもっ‥韋駄天、みせてやろうか!

ふぃっしゅアクセル!」

白銀に輝く魂力に包まれ、光弾と化したメアリーが翔け

2体のバイオンのボディーへ左右交互の連続蹴りで、頭頂部を越え駆け登る。

メアリー「またたびシャドー!!」

ふぃっしゅの手足4ヶ所がオープンし、幻影の魂力を噴霧。

バイオンが途端にもがき始めた。

メアリー「そのデッカイ図体も飲みこむアリ地獄‥

動けば動くほど、奈落へ落ちてくよ」

ニヤリと笑った。

バイオンには地面いっぱいのアリ地獄が見えいて、巨体はドンドン飲みこまれていく。

メアリー「トドメは‥猫まんま!!!」

打撃に加えて、魂力も込めて撃つのは
メアリーの拳とつま先から放たれる必殺の攻撃。

バイオン2体はもなく、悲鳴を上げる間もなく、裂けて消えてしまった。

アクセル解除‥充填に入るお魚武装ふぃっしゅ・大漁。

メアリー「あい、ごめんなはいよ」

粋な振る舞いを見せるメアリーに

ずず「あ、姐さん! オイラ感動ですっ」

なんて胸を震わす若者も、すぐさま高速抜刀でゾンビーを斬る!

ピーノ「うっひょおぉぉぉ!!!」

まだ走り回るピーノを追いかけて、新たに現われるバイオンが3体。

源左衛門「兎に角!」

まず1体を渾身の拳が撃ち抜いて

総右衛門「うりゃりゃ!」

4門の砲筒が火を噴いて、また1体を撃沈させる。

淑「殿方には負けなくってよぉぉぉ!」

タロ・ジロ・ハチ、3枚のシールドを合体させて

刃のついた凶暴ヨーヨーが出来上がる。

それを魂力の鎖でつないで

淑「犬の散歩!!!」

散歩どころでなく、激走のヨーヨーがまた1体を破壊する。

そして、他降りたバイオンたちの欠片の上にピーノは座り

ピーノ「どんなもんでしゅ♪」

ヘヘンと伝助ばりのドヤ顔で腰に手を当て胸を張る。

ルナ「コラ、ありがとうって言わなきゃダメでしょ」

ルナに叱られて『はーい』と返事をし

ピーノ「みなしゃん、ありがとーございましゅ」

ペコリとおじぎをしたピーノ。

ルナ「それじゃあ、私も」

背中のリボンが翼に変わり、フワリと浮くと音よりも早く飛ぶ。

付き従う6枚の羽根が、ルナ守るように周囲を回りながら

熱、極冷、強力、剃刀、爆発、破壊の各光線を撃ち

かなりのグリゾンビーを蹴散らした。

天使の目の前に現れるゴーレム・バイオン。

ルナ「メサイア‥イグニス!」

サーベルの柄に赤色の羽根 グランデ・イグニスが装着。

刀身は炎を華麗に羽織る貴婦人のよう。

ルナ「はあぁぁぁ!」

翼を広げ、スピードに乗って一気に切り裂く天使の刃!

ルナを捕まえようともう1体、バイオンが出現。

伝助「さぁて、ドン尻に控えしはぁぁぁ!」

『イヨッ、熊猫屋♪』

歌舞伎のいわゆる『大向う』を真似て

見たままの屋号を叫んだのは雪永。

墨彦、桜花もセクゾーストで到着。

伝助「おおきに、雪永!」

雪永「まるで白波五人男みたいだったね♪」

墨彦「チヂミ?」

桜花「シラスとナマズを誤認の男やなかと?」

伝助「ええから、 蒼唯たちを頼むでっ」

墨彦「おっしゃあ!」

桜花「今回はウチ、印象が薄かぁ!!!」

雪永「そんなこと言わないで」

嘆く桜花をとっとと追いやって、伝助の続き。

桜花「おぼえとけやあぁ!」

墨彦「誰に言ってんの!?」

雪永「い、いいから行きましょ。

着心もしなきゃ」

そういうと3人は着心して、蒼唯、檸檬、翠季に加わる。

伝助「ほしたら‥
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