Poem

□good-by
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【good-by】






毎日が楽しくて、
仕方なかったあの幼き頃の日々


わたしは、

いつもあなたを怒らせてばかりでした
いつもあなたに叱られていました

それでも幸せでした









けれど。




いつからでしょう…


わたしが、

あなたの怒る姿に嫌気がさしたのは
あなたの元にいるのが嫌になったのは

もう疲れました



もうあなたの元へいるのは疲れました

もう縛られたくありません


わたしを自由にさせて下さい…
お願いだから…





止めないで下さい

わたしを必要としていないクセに

わたしは、


――あなたに…
―――そして誰にも、

必要とされていない事に気付きました






だからもう、

時々優しくなんかしないで下さい


中途半端な優しさなんて、
わたしはそんなの求めていません




優しくなんかしないで下さい

折角決心したのに
また揺らいでしまう、

そんなの嫌だから…―――










今日、


わたしは
最初で最後のワガママを…

突き通します







“さよなら”


その言葉さえも、





あなたに言わずに――…
















*************

あなたというのは親の事。
親は子を気にかけて、心配したり怒ったりするのに、子はそんな気持ちも知らずに家出をするというお話。
要は親子のすれ違いが書きたかった。
何だかんだで親ってやっぱり無くてはならない存在ですよね^^

紺乃景 


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