novel2(BL book)
□バレンタイン小噺
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《バレンタイン角飛・・・?》
2月14日。
今日はバレンタインデー。
大好きなヤツに告白をする日。
や、別にしなくてもいーんだろーけどよ、まあ、何だ。
イベント?・・ってやつだ。
良く分かんねーけど。
いやいや!良く分かんなくねーけど!
と・に・か・く!
今日、甘ーい・・・アレだ、あの・・・アレ・・あ、あの『チ』のつくモノをプレゼントしてェ・・・この溢れる程の愛を角都に伝えんだ!ゲハッ!
・・・・・毎日伝えてんだけどな、何だかんだでボコられてかわされてっからさァ、今日は気合入れていくぜェ!!
「なァ、角都。今日・・・何の日か知ってっかァ?」
「知らん。知っていても言わん」
「そんなウザそーな顔すんなって。今日はさァ、大好きなヤツにプレゼントをあげて愛を告白する日なんだぜ!」
「・・・だから何だ」
「だから何だって・・・だからァ、オレは角都に愛の告白をする為にプレゼント持ってきたんだ・・・ホラ、受け取ってくれよ!」
オレはコートの前を開け、今日、2月14日に好きなヤツにあげるとされている『チ』のつくモノを見せた。
勿論、きちんと赤いリボンを巻いてほんのりシュガーパウダーを塗してある。
「・・・何だ、それは?」
角都がめんどくせー目でオレを見た。
「何って・・プレゼントだろォ?アレ、アレだ!『チ』のつく甘いモノ・・・」
「・・・お前のソレはチ○コだろう。バレンタインに渡すのはチ○コだろうが!」
「だからァ、チ○コだろ。つか、角都バレンタイン知ってんのかよ!ったく、だったら初めっから言えよな。・・・ホラ、甘くしてあるから舐めてもいいぜェ・・・」
オレは少しだけ頬を染め、足を開いた。
角都がプレゼントのチ○コを舐めやすいように。
思い余って挿れちゃってもいいように。(←?
だが、そこに挿いってキたのは角都自身では無く、角都のロケットパンチだった。
「お前の馬鹿さ加減には父ちゃん悲しくて涙出てくらあ!!!」
「桜間長太郎のオヤジ?!」
オレは角都にボコられ、薄れゆく意識の中で、
「(伏字じゃ分かんねーよ・・チ○コだか、チ○コだか・・・)」
と思いながら、今日も堕ちていくのだった。
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