novel2(BL book)

□バレンタイン小噺
1ページ/2ページ

《バレンタイン角飛・・・?》



2月14日。
今日はバレンタインデー。
大好きなヤツに告白をする日。
や、別にしなくてもいーんだろーけどよ、まあ、何だ。
イベント?・・ってやつだ。
良く分かんねーけど。
いやいや!良く分かんなくねーけど!
と・に・か・く!
今日、甘ーい・・・アレだ、あの・・・アレ・・あ、あの『チ』のつくモノをプレゼントしてェ・・・この溢れる程の愛を角都に伝えんだ!ゲハッ!
・・・・・毎日伝えてんだけどな、何だかんだでボコられてかわされてっからさァ、今日は気合入れていくぜェ!!





「なァ、角都。今日・・・何の日か知ってっかァ?」

「知らん。知っていても言わん」

「そんなウザそーな顔すんなって。今日はさァ、大好きなヤツにプレゼントをあげて愛を告白する日なんだぜ!」

「・・・だから何だ」

「だから何だって・・・だからァ、オレは角都に愛の告白をする為にプレゼント持ってきたんだ・・・ホラ、受け取ってくれよ!」

オレはコートの前を開け、今日、2月14日に好きなヤツにあげるとされている『チ』のつくモノを見せた。
勿論、きちんと赤いリボンを巻いてほんのりシュガーパウダーを塗してある。

「・・・何だ、それは?」

角都がめんどくせー目でオレを見た。

「何って・・プレゼントだろォ?アレ、アレだ!『チ』のつく甘いモノ・・・」

「・・・お前のソレはチ○コだろう。バレンタインに渡すのはチ○コだろうが!」

「だからァ、チ○コだろ。つか、角都バレンタイン知ってんのかよ!ったく、だったら初めっから言えよな。・・・ホラ、甘くしてあるから舐めてもいいぜェ・・・」

オレは少しだけ頬を染め、足を開いた。
角都がプレゼントのチ○コを舐めやすいように。
思い余って挿れちゃってもいいように。(←?
だが、そこに挿いってキたのは角都自身では無く、角都のロケットパンチだった。







「お前の馬鹿さ加減には父ちゃん悲しくて涙出てくらあ!!!」

「桜間長太郎のオヤジ?!」






オレは角都にボコられ、薄れゆく意識の中で、

「(伏字じゃ分かんねーよ・・チ○コだか、チ○コだか・・・)」

と思いながら、今日も堕ちていくのだった。



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ