novel2(BL book)
□バレンタイン小噺
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《バレンタイン鮫イタ・・?イタ鮫・・?》
2月14日、バレンタインデー。
今日こそ、今日こそ私の思いのたけをイタチさんに・・・ッ!
「イ、イタチさん・・このチョコレート・・・貰って下さいませんか?」
「ああ、いいだろう」
「ほ、本当ですか?!私、イタチさんにチョコを食べて欲しくて一生懸命作ったんですよ!」
「そうか・・・では尚更食わなければな」
ぱくり、チョコを一粒口に放り込んだイタチさんをドキドキしながら見る。
「イ、イタチさん・・お味はどうですか?」
「ああ、塩とカカオの分量が丁度いい・・・これは今流行の塩チョコか・・」
「・・・は?」
「・・塩チョコ・・・ではないのか?」
「いえ、普通のチョコですが・・・?」
「まさかッ?!」
「え?」
「鬼鮫、これはお前の手作りだと言ったな・・・どこで作った?!」
「自宅ですが・・・」
「と、いう事は天然にがり入り海塩チョコか!サスケェ!!」
「・・・そのテンションの意味が分かりませんし、酷いです、イタチさん・・・私は海の生物ではありません・・・」
で・も!
そんなイタチさんがスキスキスー。by鬼ーみん。