詩A
□桜雨
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風の巻き起こるたびに舞う
薄桃色のカケラを捕まえようと
手のひらを空に向け
そっと握りこむ
捕まえたはずの花弁は
指の間からすり落ちて
堅いアスファルトをなでてゆく
何度も何度も挑戦する
ジンクスを信じるこどもたちの瞳(メ)は
乱舞する無数の光を映していた
やっと捕まえた三つの欠片
願いをこめてそっとハンカチにくるんだのは
わたしたちでした
通う道は変わったけれど
ここにもまた
桜が咲いています
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