詩A

□水田
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君が好きだといった
春の水田を忘れない

ぼくを迎えた東京のソメイヨシノ
それが緑色になったころ
思い出す

苗が植わる直前
鏡のような水面

晴れた日

上も下も青空
鯉のぼりも足元で泳ぐ


そんな田んぼが好きだった
そんな田舎が好きだったよ





記憶の中の君は
今でもあぜ道を歩いている

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