短 編
□光屋のおっさん
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「いっしゃい。今日も新鮮な光たちがそろってるよ。」
あるところに
鼻眼鏡をかけて白髪混じりの顎髭をたくわえた、ふくよかで不気味なおっさんがいた。
トロッコに沢山の光る瓶を積んでいる。
「そこのお嬢ちゃん、今日はこのピンクの光がオススメだよ。安くしとくよ?」
可愛らしい女の子に臭い息がかかってそうで、かわいそうだ。
「おいくらですか?」
女の子は光が欲しくてたまらないようで、目をキラキラさせている。
「金じゃあ買えねえよ。もっと他のもので買うのさ。」
おっさんが目を大きく開けて、眉間にシワをよせながら言った。
おそるおそる女の子が
「他のものって?」と聞いた。