短 編
□魔法のモップ
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ランの部屋は薄汚い。
小さなベット1つに、古いクローゼットが2つ。
あと、灰色の壁にもたれかかっている モップ 。
「 今日も学校かぁ。憂鬱だなぁ。」
ランは学校が嫌いです。
つまらない授業を受けなければならないし、一人の友達もいないからです。
「モップ、いくよ。」
もたもた、ずんずん。
ずんぐりとしたモップが
ランの方へ
歩いてきました。
「あんたのせいで、
今日もあたし…
笑われるんだからね?」
ランはモップに怒鳴りました。
でもモップは
何も反応しません。