短 編
□恋してなんぼ
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「ぉ!!あそこの子」
「どれや」
「あの子やて。
ほらポニーテールで猫目の子いるじゃろう。水色のTシャツの。」
「どれや、さっぱりわからん。
女なんてどれも同じや。
どいつでもええから欲求だけ
解消しとけばいいんや。」
「だいたい、優人(ユウト)は女に興味がなさすぎる。
ほんまに盛りの中学生か。」
「お前等のような野獣とはここが違うんや。
あーぁ同類にされて可哀想な僕。ぁかんッ
もう授業始まっとるで。」
つまらない授業に向かう。
勉強なんて
適当にやっとけば
なんとかなるもんだ。
俺は女なんかに興味がない。かといって男にも興味はない。
友情とか信頼とか
そんな薄っぺらな関係も。