突発ネタ小説
□夢から0.20秒の現実。
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(※死ネタ捏造&台詞なし注意!)
―瞳を閉じ、ふと瞼に浮かんだ光景は、あまりにも残酷で。
―あまりにも現実味がありすぎて。
―例え『夢』であると頭では分かっていても、思わず目を背けたくなる世界。
―エアリスは、その全てを受け入れるかのように、その場所で祈りを捧げ続けていた。
―『ここにいれば、きっと、殺されてしまう―…』
―それでも彼女は、自身一つの命よりも、その他大勢の命を救う道を選んだのだ。
―目を閉じた先に浮かぶ『もう一つの世界』で、
彼女は、セフィロスの操り人形と化したクラウドにかかり命を落とす、という未来を見た。
―しかしそれは、現実でも同じように起きていた事で。
―一つだけ違うのは、現実のクラウドは彼女に切り掛かる途中で踏み止まった。という未来。
―それを見越してか、彼女の動きは、祈りから微笑みへと…
―ようやく目を開いた先に見えたもの。
―自分の足元で悶えるクラウドと、
―自身の頭上目掛けて降り注ぐ、セフィロスと刃物。
(夢から0.20秒の現実。)
―その先の現実は、真っ暗な世界しかなかった。
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