突発ネタ小説

□ぐちゃぐちゃ
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ぐちゃぐちゃ
(※鬱ネタ&死ネタ注意!)

ー本当はね、モイモイの嫌いなものは全部、ぜーんぶ、目の前から消えちゃえって、思うの。

‥だって、そうでしょ?
モイモイはいつだって、好きな人ーダイちゃんの一番でなきゃ気が済まないから。‥でも、分かってる。
ダイちゃんにとっての一番は、最初からモイモイじゃないって事くらい。

だけど、本当はね‥
ダイちゃんの一番の人達は、モイモイも大好きな人達。ずっと一緒にいたからこそ、モイなんかがこんな事をしちゃいけないのも分かってるの。でもね‥だけどね‥

**********

「‥結局、
こうするしかなかったみたい‥」

‥分かってた。
多分、と、言うよりほぼ確実に。
モイがきっと手を染めてまで、ダイちゃんの一番になろうなんて図々しい事をしてしまうんじゃないかって事は。

‥しまった。と思った所で、もう遅い。今更どれだけ後悔しようが涙を流して謝罪しようが、
真っ赤に染まって床に突っ伏したまま微動だにしない三人はもう元通りにはならない。

ー「ごめんなさい」の言葉ですら、
今のモイには生温いくらいかも知れない。「自ら命を絶って詫びる」‥これも結局は、裏を返せば謝罪でも何でもなくモイにとって都合の良いだけの言葉。

もう暫くすれば、ダイちゃんは役目を終えここに戻ってくる。
果たして彼は、彼の家族とも呼べる程に大切な仲間が同じ仲間に無情にも手を掛けた。彼が今まで命を賭してまで守ってきたものは最早ない。

そんな裏切り者同然のモイを見て、
ダイちゃんはどう反応するのだろう‥?やっぱり、蔑み、忌み嫌い、もう二度と、金輪際、否‥
死んでも顔を合わせてはくれないかも知れない。

‥果たしてモイは、
それに耐えられる?その事実を受け止められるの?

‥げんに、
モイの心がこんなにも弱いから、
ダイちゃんの一番であるリュウちゃんもハルカちゃんもセオちゃんも、
モイがもっと強い心を持っていたら、きっとこんな狡い事をしなくても何とかして自力でダイちゃんの一番になれた筈。
もっと彼の側で笑っていられた筈。

モイが夢に描いていた世界も、
未来も、全部、ぜーんぶ、モイ自身の手で何もかも掻き消してしまったの‥こんなモイにはもう、
ダイちゃんの一番どころか側にいる資格さえないよね‥?

‥ダイちゃんの側に居る事さえ、許されないような世界なら、いっそ‥もう‥

「‥モイの心の中みたいに、
みーんな纏めて、「ぐちゃぐちゃ」になっちゃえば良いのにね‥」

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