pop'n

□敏感肌らしい‥
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(※モイダイで微妙にえっちぃ表現注意!)

「‥んっ‥ふっ‥」

「‥ふぇ‥うあっ」

外は真昼間だというのに、どう考えてもアレな声が部屋中に響き渡る。
部屋の中には、いつもの衣装を身に付けているはずが‥何故か上に羽織っている服を片袖だけ脱がされて上半身がいつも以上に露見し、レッグウォーマーも片足だけ異様にずりおろされた状態で悶えていて、
その上に乗っかったモイモイが実に嬉々とした表情で、彼の内腿やら
脇腹などを左手の人差し指でゆっくりとなぞるように触っている。

‥これだけだと、まるでそのものズバリのようだが‥

「‥はーい!
五分経ったから終〜了〜♪」

‥突如、モイモイが満足げにダイを触っていた手を止める。それに反応してダイは盛大な溜息を吐いた。

「‥はぁーっ、やっとか‥しかし、
五分って‥意外と長いんだな‥」

「えへっ!
ダイちゃんてばホントにくすぐったがりやさんなんだから〜♪」

なんて言いながらニヨニヨ笑うモイモイに赤面しながらち、ちげーよ!とダイは反論する。
ダイとしては、せめてモイモイの前では格好付けておきたいのにたかが軽くくすぐられただけで変な声を上げてしまうようでは、なんだか情けなく思われてしまいそうで居たたまれなくなった。せめての出来る強がりが、口から出る言葉だけ。

「たっ‥たまたまっ!
偶然‥モイの触った箇所が元からこそばゆかったからだからなっ!!」

「ふーん‥」

しかし‥言った瞬間、みるみるダイは顔を真っ青にして「しまったまずい‥」とバツが悪そうにちらりとモイモイの表情を伺ってみると、
彼女の表情は言うまでもなく‥

「そっかぁ〜、
あんなにヘンな声出してたのに、ダイちゃんはあくまでも偶然痒い所を触るからだって言いたいんだ〜♪」

‥もはや、有無も言わせぬ程に、
それはもう、素晴らしい笑顔で。

「じゃあ‥そんなに言うなら、今度は別の場所も触らせてよ♪
それでうんともすんとも言わなければ、今ダイちゃんの言った通りだったって事で‥どお?」

ね?やるでしょ?と念を押され、
もう後にも退けないダイはしおらしくか細い声で「‥はい‥」と言わざるを得なかった。

**********

「‥はい!じゃあ触るよ〜♪」

「お‥おうっ」

そう言いながら、早速先に触った際に脱がせたままではだけた胸板辺りを円を描くようにくるくると人差し指で大きくなぞると、最初は眉毛がピクピクしていただけなのが徐々に表情が緩み出して、微かに息が漏れている。

「あれれ〜?まだちょっとしか触ってないのに、もう息切らしちゃってるみたいだけど‥☆」

「う、うる‥さっ!っっ!ち‥ちょっと‥蚊にぃ‥刺された所を‥んっ!触ったっ!から‥だし‥!」

「とか言って〜、本当はかなりくすぐったいんじゃないの〜?
ほらほらっ!」

お次は、右手の指は胸板を触ったまま、左手の指で脇腹をつつぃーと、下から上目掛けてなぞると、またもや怪しげな声が響き出してきた。

「‥んっん‥あっ‥ん‥っ!」

「‥ダイちゃんって、普段は格好良くてぶっきらぼうなのに、
こんなに可愛い声も出すんだね♪」

くすっと小さく笑いながら、彼女が最初から跨っていたダイの表情を見ると、もうなんだか完全にイケナイ事をしてるような顔付きになっていて、しかも微妙に涙目に‥

「もっ‥もう‥じゅっ‥あっ!
十分だろぉ‥モイ‥!だから‥も‥やめ‥」

‥とりあえず、残った力でモイモイに懇願してみるが先程までの行為で彼の力の大半は抜けてしまい、普段なら簡単に退かせるモイの腹をもにゅもにゅと押すくらいにしか発揮されない。

「だ〜めっ♪
まだ胸とお腹しか触ってないじゃないし〜、それに、
これくらい楽勝だって最初に言い出したのはダイちゃんじゃないの〜?」

‥その一言に、うっと思いつつも、
確かにその通りだと観念したダイは変な声の合間にはあと小さく溜息を漏らしながら、やれやれと肩を落とした。

「じゃ〜、
今度は足も触ってあげなきゃねっ♪」

と言うと、お腹にあった手をそのままつぃーと足まで落とし、一旦内腿辺りでぴたりと止め、またつーと足先にかけて撫でるようになぞる。

「あ‥ああっんっ!!

すると、どうやらお腹以上にくすぐったい場所に触れたようで、今まで以上に声が上擦っているようにも聞こえる。

「あっ!さっきよりも可愛い声♪
もしかして‥お腹とかよりずっと良かったかなっ?」

可愛いーっ!なんて言われながら、
しまいにはぎゅーっと抱きしめられて頭を撫でられ、まるで彼女の思うがままにされているダイだが、
まだ身体に残るくすぐったさの余韻に浸りながらも、頭の片隅でぼんやりとこれはこれで良いような気がすると思う自分に気づいてしまったけれど、まだ認めたくはない。

‥と、その時、何を思い付いたか
急にモイモイがパッとダイを離し、
にぃ‥と含み笑いを浮かべる。

「‥そーだ!
折角綺麗なダイちゃんの身体も見れた事だし、ダイちゃんのここ!」

と言い、胸板をトントンと指でタッチするモイモイ。

「ここに、モイのダイちゃんだってみんなにも分かるように‥キスマーク付けちゃ駄目?」

‥とはいえ、
既に二人は恋人同士なのは、彼らと同居するリュウ達にも周知の事実である。それなのに、
キスマークを付けたがるのは、独占欲の現れなのか、それとも‥

‥どちらにしろ、
ただでさえ普段からそういうのが目立つ程露出のある服装なのだから、そんな物を付けられたら、後でそれを見た誰かに冷やかしの言葉を投げかけられるのは日常茶飯事なので、いつも頑なに断るのだが、
今のダイは、そんな後先の事まで思考を巡られる余裕なんてこれっぽちもない。だから。

「あっ‥良いよっ‥?
モイが‥そうしたいっ‥ならっ!
‥好きなだけ、付けて‥?」

それはまるで、女の子が言うような誘い文句よりずっと狡猾‥言うなれば、効果覿面な程にエロい上に、
なんだか狙っているような甘い言葉を、目の前の少年は恥ずかしがりはしても躊躇いもなく言う。

モイモイは小さくにぃと笑うと、
ダイの耳元で小さく呟いた。

「‥全く、本当にダイちゃんは可愛いんだから‥♪
でも‥そんなに隙が多いようだと、
モイみたいな人にいくらでも「食べられちゃう」かもよ‥?」

「‥あっ‥」

‥瞬間、ダイの胸元がきゅっと抓られるような鈍い痛みが走り、
ダイがその感覚の正体に気づいた時には、既に身体のあちこちに、今しがた胸に付けられたのと同じ鮮やかな紅色の痕が生々しく残されていた。


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