テニプリ部屋

□乾汁は恋の味
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俺には恋人がいる。

あの人は頭がいい。

だからか、少し変わっている。


そう、いわゆる変人(変態)だ。


みんなが嫌うあの毒々しい色の汁を、嬉しそうに飲ませにくるんだ。

ある意味、ドSというべきか……。


だが俺がみる限りではMなんだよな…。



まぁ、なんだ…その…………とにかくだ!!

言いたいことはただ一つ!!





「汁を作るの辞めてくれ!!!」







――――――――――――――――



今日は日曜日、テスト期間ということもあり俺の家で勉強をする事になった訳なんだが、何かおかしい。

俺はしっかり勉強しているが、机の上半分は正体不明なもので覆われている。

床では乾先輩が調理道具を広げ、実験らしきことを行っている。


「…………勉強…しないんスか?」


まぁこの人は勉強しなくても高得点とれるだろうけど…。


「あぁ、授業聞いてたから頭に入ってるよ。それより海堂、台所って使っていいかな?」


授業だけあんなにいい点数とれるなんて、やっぱこの人すげーんだ。
なんて、少し尊敬する俺。

見習うことはやっぱ多くて、それは勉学でもテニスでも人間性でも…。



「お袋外出してるんで、別にいいっスよ。」


「ありがとう。」

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