Let's party!!
□第六 不穏な雲きたる
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「敵軍来ました!!」
伝令が伝えてきたとおり、前方から刀のぶつかる金属音や叫び声だ聞こえてきた。
急いで刀を抜き前にでる。
すると部隊のなかに一人、悠々と味方を倒していく武将がいた。
「そこまでにしてもらいましょうか!!」
ギィン!
刀を交えたままその武将を睨みつける。
「……。ふむ、伊達軍には女武将がいると噂に聞いていたが。それは卿のことかね?」
「伊達軍の女武将は私一人だ!」
敵の刀をはじき返し、素早く斬りかかる。
「危ないな。」
ふらり、と素早さを感じさせない動きで私の斬撃をかわす。
「っ!!」
いくら斬りつけようとも全てかわされていく。
どうやったらあんな動きができる?!
「っ、ふらふらするな!!」
「無駄に体力を消費したくないものでね。それに卿が遅すぎるのだろう?これでよく戦場を生き残れたものだ。」
「!!!!」
敵の挑発だとわかっていても頭に血が上る。だがここで怒りのまま暴れるわけにはいかない。
一旦敵から間合いを取り、睨みつける。
敵は薄笑いをうかべて私を見ていた。
「…伊達に参謀を務めてはいない。さっきのが挑発だということぐらいわかる。」
「それは残念だ。私の間合いに入ってきたら爆死を卿に送ろうかと思ったのだが…。」
そう言って敵が指を鳴らすと同時に爆発音が響く。
地面が吹っ飛んだ。
「なっ!!!?」
「火は良い物だ、何百年と時をかけたものを一瞬で無に返す。」
「ふざけるな!!この爆弾魔め!!!」
地面だけではなく周りにいた兵も一緒に吹っ飛んでいる。
早々に倒さなければならないらしい。