Let's party!!

□第六 不穏な雲きたる
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暗い雲に空を覆われている奥州。これから一雨くるかもしれない。

そんな天気の下、戦が始まろうとしていた。









「Are you ready, guys? 」

「Yeah!!!」


政宗様がいつものように馬上から南蛮語で兵達に号令をかける。それに答える兵達のその声は地すらも震わす。きっとこれから向かう場所にいる敵にも聞こえたことだろう。


「〜♪いい調子じゃねぇか。なァ、小十郎?霧?」

「そのようで。ですが政宗様、今ので敵もこちらが動き出したのに気付いたはず。守りを固められては面倒ですぞ。」

「んなもん蹴散らしてやればいいだけだろ」

「私が作戦考えた意味がないじゃないですか。」

「Ah〜?楽しけりゃなんでもいいだろ。
You see?」

ビシッと人差し指を私に向けてこられた。
指で人を指してはいけませんよ、政宗様。

「「はぁ…」」


まぁこの伊達軍は気が短い輩が多いからか、好戦的だ。もちろんこの私も例外ではない。さっきからずっと愛用の刀に手をかけている。だから人のことは言えないか…。


「政宗様が楽しいのであれば、もう作戦はようございます。ですが無理だけはなさらないで下さいね。」


「Of course(もちろん)じゃあそろそろ行くか。」

政宗様が不敵な笑みをうかべ、馬を走らせた。それに小十郎さんと私が続き、さらに兵達が続く。

「派手に楽しめよ!Let's party!!」

『うぉおおおお!!!』

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