小説
□お兄ちゃん(番外編)
1ページ/29ページ
今日は10月2日
大好きなお兄ちゃんの誕生日
「お兄ちゃんの誕生日今回は何にしようかな…?うーん…?」
「何悩んでんだ?真妃」
(まだ敦巳が真妃の事を真妃姉と呼ぶ前の話しです)
「あ。あっくん丁度よかった お兄ちゃんの誕生日プレゼント何にしようかと思って…」
「…あ。忘れてた今日、史也兄の誕生日だったな」
「お兄ちゃんの誕生日忘れてるときっと“いいんだどうせ”とか言っていじけるよ?」
「かもしれないな 晩御飯は史也兄の好きな和食にしてプレゼントは…」
「うーん…あ。二人でケーキつくろか?」
「そうだな…今から買いに行くと晩御飯作る時間ないもんな…それに史也兄はほとんど欲しい物は買い揃えてるしな…」
「それじゃ決定だね」
「おぅ さて作り始めるか真妃」
二人は仲良く作り始めた
「できたと 完璧だねあっくん?」
「そうだな…」
敦巳は焼き魚が焦げすぎてヤバイくないか?と思ってる
丁度いい時に…
『ただいま…』
史也が帰って来た
「お帰り史也兄 そして…」
パンッ
「誕生日おめでとうお兄ちゃん」
かなり間をとりクラッカーを鳴らし祝う真妃と敦巳
「おぅ…ありがとう…ん?何か焦げ臭いな?」
「えっとね…お魚焦がし過ぎちゃったの…」
申し訳なさそうに言う真妃
「そっか…しょうがないな焦がしてしまったものは…」
そう言って真妃の頭をポンポンとして自分の部屋に着替えに行った
着替えが済みリビングに行くと…
「史也兄 俺と真妃からのプレゼント」
「お魚焦がしちゃったけど頑張ったのあっくんと二人で」
「ありがとう二人とも…」
涙腺があつくなる史也
そんな史也を見て何だかおかしくなって笑い出す真妃と敦巳
史也は恥ずかしそうに顔を隠してしゃがみこんでしまった