小説
□お兄ちゃん
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「おっはよん。お兄ちゃん」
私は、小山 真妃 <コヤマ マキ>。
お兄ちゃんの事が大好きな
十二歳でぇ〜す!!
「あぁ」
冷めた返事をするのは兄の史也<フミヤ>です。
お兄ちゃんによくイジメられるけど・・・それでもお兄ちゃんの事が大好きなの〜
「今日のお弁当のメニューは?」
ちょっと気の早い真妃
「ハンバーグだよ」
真妃の頭をポンポンってしながら答えそのあとにポツリと・・・
「・・・大食い。」っと言った
「おっ・・・お兄ちゃんのバカ〜!」
(バコっ)
「イッテェ〜殴らなくてもいいだろ・・・ったくって真妃ヤバいぞ急がないと遅刻だそ」
「えへへっ・・・えっ?本当だもう七時四十分だ!?ヤバッ」
時計をみるやいなや慌てて学校に向かった。
ダッシュしたおかげで遅刻はせず少し余裕があった
「ハァ〜ハァ〜 おっ・・・お兄ちゃん・・・待ってよ〜」
息を切らしながら史也の後を追う真妃
「い・や・だ!!」
とか言っておきながらスピードをゆるめる史也
「お兄ちゃん。だぁ〜い好き」
ニコニコしながら史也を見つめる真妃
そして・・・
(ガバッ)
「おっおい?!コラッ ヤメロ?!って抱きつくな」
真妃に抱きつかれ慌てふためく史也
照れて顔が真っ赤だったりする
「あぁもう離れろってば!?」