short
□フラストレーション 2
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(このままじゃ……)
力が抜け掛けた体を奮い立たせて、解放された片手でアスランの髪をくいくいと引っ張った。
アスランはキラが酸欠を訴えてきたと思ったのだろう。口付けを止め、顔を上げてキラを見つめてきた。
甘い空気になりそうだったが、
次の瞬間、キラの拳がアスランの額に命中した。
「〜っ!!」
押さえ付けてくる力が弱まり、キラはアスランの下から抜け出す。そして、彼と距離をとり息を整えた。
「キーラー」
「正当防衛だよ!」
額を押さえながら睨んでくるアスランをキラは睨み返す。
「何で逃げるんだよ」
「何でって…」
「キラだって知ってただろ?」
「!」
訊ねられて、キラは再び近付いてくるアスランから目を逸らした。
「……俺は、寂しいって思ったよ。それが意味することから逃げてきたけど、もう無理だ」
「アス、ラン…」
「大丈夫だよ、キラ。俺は離れないし、離さない」
アスランの手がキラの頬に触れた。
涙が溢れた。
キラの大きな瞳から次々と涙が零れていく。
二人は、
幼馴染みで、親友で、いつも一緒にいた……けれど、
男同士で、こんな感情知られてはいけない―――
「キラも、寂しかったんだろう?」
「そんなこと……!」
今更言葉にしなくても分かってる。
end
ギャグにしたかったのか、シリアスにしたかったのかわからないですね;;
設定もあやふや…orz