short

□call
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どれだけ捜しただろうか。さすがに疲れを感じ、溜息が漏れた。

周りをあてに出来ない以上、自分の足で捜し回るしかないのだ。
行き違いになったのかもしれないと思い、何度も同じ場所を行ったり来たりもして。

それでも見つからない。会えない。


そうなれば、最終手段はここしかない。
あまり気が進まないが、キラを捕まえるにはこれが一番だ。背に腹は替えられない。

アスランは意を決して扉の前に立ち、コールボタンを押した。


「カガリ、ちょっといいか?」

〈あ、え!?ちょっと待て!〉

「?」


返ってきたのは、何故か慌てたカガリの声。
アスランは首を傾げながらも耳をすます。
扉の向こう側から聞こえてくるのはもみ合うような声。その声は、アスランが捜し求めている人の声に似ている………いや、きっとそうだ。


「カガリ、開けるぞ!」


待っていられない。
逃げられてたまるものか。やっと見つけたのだから。

アスランは強制的に外側から扉のロックを解除した。



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