short

□call
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はっきり言って、アスランはキラ不足だった。








      【call】








作為を感じる。
アスランは気付き始めていた。
ここのところ、キラに会えないのだ。
シフトの多少のズレはしかたないが、ここまで会えないのはおかしい。
故意に会わないようにされているとしか思えない。
それが誰の意志なのかは、もうどうでもいい。

とにかくキラに会いたい。

会って、抱き締めないとある意味爆発しそうだった。


そんなアスランは、現在も「ヤマト准将を見なかったか?」と手当たり次第に捜し回っているのだが、返ってくる答えは望んだものではないのだ。
誰もキラの所在を知らないなんて、変ではないか。
加えて、皆アスランの問いに何か言いたげな表情をして、逃げるように知らないと言い去っていくのだ。

急いでいるだけなのかもしれない。
確かに忙しいのだ。
今の情勢。正式にオーブ軍に加わることになるA.Aの役割を考えれば。
こうしてキラを捜し回っているアスランにも、一佐としての仕事が溜っていっている。

しかし、だからといってキラ探しを止めるアスランではなかった。






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