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□髪
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「うひゃ!」
「!!?」
髪の毛に触っただけなのに、この過剰な反応。
もしかして……。
「キラは髪の毛まで感じるの?」
毛先を弄りながら、わざと耳元で囁いてやる。
するとみるみる赤くなっていくキラ。
図星らしい。
「ア、アスラン!」
「ん?」
「放してよ!」
「はいはい」
今はね。
邪魔!と追い出されて、大人しくダイニングへ戻って元の椅子に座る。
「うわ!」
「キラ、どうした?」
「な、なんでもない!」
ちょっと目を離した隙に鍋が吹き零れてたらしい。
それに気付いたキラの慌てる声を聞いたら、先程の反応を思い出した。
また口元が緩む。
今夜は楽しいことになりそうだ。
END
後書き
ええと。……ごめんなさい。