風光る 二次創作

□晩夏の悩み
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「副長。少しお暇(いとま)を頂きたいのですが」





副長室に入ってきた小姓の声に土方は手元の書状から顔をあげた



「…頼んでいた書状の整理は?」



「副長のお手元に」



「夕餉の支度は?」



「整っております」



視線を件の小姓 神谷に向けると、何かをこらえるようにぐっと唇をかみしめていた







わかりやすい奴だ……


18にもなって泣きに行くなど




土方は、先日のことを思い出し、思わず苦った。









「…一時だからな」





「ありがとうございます」





顔をあげて部屋を出ていった神谷の表情に思わずドキリとさせられた






何考えてんだ。あいつは男だぞ










総司のことなど、頭によぎったすべての頭痛の種は晩夏のせいしてしまいたい土方だった





The End




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