Cuticle Girl 178

□偽造通貨印刷事件
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夜の街に、犯罪者の声が響き渡る…。



「シャシャシャ!日本円は全てワシが貰ってやるであろー。
お主らは、これでも使っておれ!」



ファン ファン ファン…

パトカーのサイレンを響かせ、警察が辿り着いた頃にはもう犯罪者の姿はなかった。



「クソッ!!この銀行で6件目だ!」

「おのれヴァレンティーノ…!こんなもの造りやがって!」

「荻野警部、どうしましょう」


「…洋と滸を使うか」


「洋と滸!?あの因幡兄妹ですか!?」

「その因幡兄妹です」

「どの因幡兄妹でありますか?」



日本警察の見事な掛け合い…。



「噂くらい聞いただろ。狼男の警察犬と、警察犬の金の卵。
髪の毛1本で犯人を突き止め伝説になった男。妹は訓練期間ながら警察犬として史上最年少で働いた少女だ」

「検挙率100%…まさに法の番犬だ。
しかし、性格に難があって荻野警部の命令しか聞かないらしい」

「さすが荻野警部!!
"所轄が選ぶ 指揮されたい刑事NO.1"であります」

「あの3人が組むなら、事件は解決したも同然だ」

「ついにヴァレンティーノ逮捕ですね」







指揮されたい刑事なんて選んでる警察は、

よほど暇なんだろう…。
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