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□手紙
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数年後
私は自室を片づけていた。
マグマ団もアクア団も解散し、このアジトも埋めてしまうことになった。
他の団員も帰るところに帰った。
先ほどホムラがあいさつに来た。
律儀な男もので、まだ私をマツブサ様などと呼んでいる。
真面目なのだと思う。
少ししかると、泣いて謝っられた。
ああ、わからない。
どうしてそんなに私を慕うのか
私にはわからない。
私は何も言えず、ホムラを帰してしまった
今でも、何を言えばよかったのか、思いつかない。
少ないダンボールの山を見た。
後は棚の残りの荷物を詰めるだけだ。
書類はすべて燃やしてしまったので今は本だけだ。
棚から本を引っ張り出して適当に箱へ詰める
詰め終わって箱をふさいでしまうと、どこから落ちたのか、封筒が一枚落ちていた。
日付は15年前だ。
封筒を開けると、便箋が一枚入っていた。