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□ダイゴさんの大誤算
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「僕はハルカちゃんを愛しています」

「……、はい?」

「僕はハルカちゃんをあなたより思っている自信があります!誰よりも彼女のことを知っているし、彼女を理解しているしと思います」

「それってつまり」

「だからあきらめてハルカちゃんを僕に譲ってください。ハルカちゃんは僕が幸せにします!」

「ちょ、ちょっとまってくれ」マツブサは頭を抱えた。「つまりなんだ、君はハルカのことがす…」

「好きです!」

マツブサはぽかんとして、意味を理解して固まった。。そして辺りをきょろきょろ見回した。幸いにも誰も聞いていなかったようだ。

「なんてこった…これはどう言えばいいんだろうか」

「で、どっちなんですか」

「え」

「譲るか譲らないかどっちなんですか!」

「譲も何も、私が好きなのは…その…」

「愛してるのはハルカちゃんなんでしょう、わかってます。僕はあなたとハルカちゃんじゃハルカちゃんは幸せになれないと思って――。」

「だから違う!話は最後まで聞け!」

「二人とも、何してるの?」

喧嘩?とハルカは無邪気な顔でそう言った

「いや、これは、その…」

「ハルカ、こいつに説明してやれ。私と君がどういう関係なのか」

「どういう関係ってそりゃあ、ひとつしかないでしょ?」

「うわああぁ聞きたくない、言わないでくれ!」

「ねえ、マツブサさん、今度の日曜は遊園地いきましょうよ、ダイゴさんも一緒に」

「ぎゃあああハルカちゃん、それは、それは僕に対するあてつけなのかっ!」

「えっ?」

「だから誤解だって!」

ダイゴはふらふらとしながら柵のほうへもたれかかった。

「まあ、いいです…いいですよ…今日のところはこれくらいにしておいてあげます」

「何の話?」

「おいちょっとまて」

「出てこいエアームド!」ダイゴはボールからエアームドを出した。そしてその背に飛び乗った。

「いつか必ず、改心させて見せますから!」

「改心って何だ!そもそも私たちは――。」

「さらばだ、ハルカちゃん!」

「ダイゴさん、かえっちゃうの?」

覚えてろー!と言って、ダイゴは高速で空に消えていった。あとには唖然とするマツブサとハルカだけが残された。

「あー、いっちゃった…お礼も言ってないのに…」

「……。」(眉間を抑えている)

「ねえ、ダイゴさんと何の話してたの?」

「聞かないほうがいい…」

「?」







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勘違い大誤算でした。
たまには面白い話もいいと思います。
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