☆オタカラSTORY☆

□The Promise.
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ああ、


たまりませんね







貴女の淡い桃色の頬が

その色を濃くして

今は熱を上げたのが

手に取るように分かります




そして怯えるように

しかし私に縋りつく目線と




零れ出た言葉の続きが


‐受容か
‐拒否か





待ち焦がれて僅かに震える

形のよい品のある唇――






いい表情です



今すぐにでも壊したいほどの

衝動に駆られます。








ここまでは全て

私の計画どおり、です。











私は、



Lです。





世間では
世界一、天才、切り札…

様々な名称がありますが


それは実際に自惚れでもなく、


どれも嘘ではありません。




それなりの権力や

資金もありますから



貴女が欲しいと思うものは

そのほとんどを与える力を



私は持っています。












ですが



栄光や称賛を浴びるような

光差す明るい道を


歩くことはありません。





私が貴女に


この言葉を伝えたら


貴女も私と


同じ道を辿ることに
なるのかも知れません。



なので少しだけ、

躊躇いましたが…







諦めるのは嫌いです、私。





ですから

この言葉を伝えた後に




赤い頬で立ち尽くす


貴女を抱き締めて


約束をします。







もしも、貴女が


暗い道で迷った時は




私が必ず見つけてみせる、と。











実は私、

人を捜すのも得意なんです。







私には、

貴女の知らない秘密が

まだたくさんあります。




貴女にだけは教えましょう、


この言葉と約束の後に――








『私も貴女が好きですよ』









『L is 〜』『As 〜』シリーズ第三弾の拍手夢
DAREさま 3000Hits記念でした


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