Theater of the end

□+少年+
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「今日はここで休みませんか?」
コウランの言葉で、その日は町の宿屋に泊まった。
「それじゃぁ、夕食にね。」
フロワは優しく男性陣に言った。
「わかったよ〜フロワv」
カーンは相変わらずヘラヘラと答えた。
「ふぅ。もうだいぶ近くなってきたな。」
キャロはそう言ってベッドに倒れこんだ。
「そうだね。もう、近い。」
コウランもそれに同意した。
「なぁなぁ、二人とも?」
「なんですか?カーン。」
カーンはニコッと笑って言った。
「お前らさ、恋人はいるんか?」
「「なっっ!!」」
二人は同時に顔を見合わせた。
「い、いませんよ!!何でそんな…。」
「そんな暇なんかないです!突然なんなんですか!?」
「へぇ〜。でもお前らの年だともうそんな感情はあるだろ?」
カーンはおもしろそうに笑って言った。
「…一体何が言いたいんですか?」
キャロが聞いた。すると
「なぁに。別にたいした事じゃねえよ。ただ、」
カーンはにやりと笑うと、
「あんなに綺麗で可愛いレディ達と一緒に旅してんだから、
そういうことも考えるよな〜と思ってね。」
キャロは赤面した。カーンが何を言ってるか分かったからだ。
コウランもカーンから目をそらしてる。
「ははは♪ダイジョーブダイジョーブ♪
今ここで言えってワケじゃない。ちょっと気になっただけだぜ♪」
カーンは二人の背中をバシバシと叩いた。
二人はまだ少し赤い顔のまま、カーンの言った事について考えていた。
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