永遠のウィンディア

□†三つの翼†
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はるか昔。
翼の生えた種族がありました。その名はウィンディア。
彼らは数千年の歴史を持ったとても古い種族で、世界の果てにあるウィンディア王国に住んでいたのでした。

ウィンディア王国はとても豊かな国で、王様は代々とても慕われていました。やさしく、立派な王様。時には女王様。
こうしてウィンディアは、静かに暮らしておりました。



そしてそれから数百年後、この王国に三つ子の王女が生まれたのです。
とてもやさしく、今までで一番素敵な王様の娘達。三人ともとても可愛らしく王様と、お后様にとても似ておりました。
ですが、運命とは、残酷なもの。優しい王様の娘たちの翼は、たくさんの人たちを悲しめました。
彼女達の翼は三人とも違ったのです。
白、黒、灰。
黒い翼は災いを意味し、灰の翼は厄病を意味する。
つまり彼女達の中で、ウィンディア王国で育つことができるのは、
白い翼を持って生まれた第二王女だけとなり、姉妹達は五歳の誕生日を迎えると共に、王国を追放されることとなったのでした。

数年後、国王夫妻は重い病となり、国のあちこちで地震が起きるなどと良くないことが続きました。
そして最後には追放した二人の王女のせいだと騒ぐものも、少なくなかったのでした。

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