Theater of the end

□+作戦+
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町へ出た二人は、のんびりと歩いていた。
「ふぅ〜ん。結構ステキな町ですねぇ。」
「うん。綺麗だよね♪」
「あ!あれカワイ〜♪行ってみましょうよ!」
「え、うん。」
それは細やかな細工の入ったオルゴール。
「わあ☆ カワイイですぅ♪ね!キャロさん!」
「うん、綺麗だねぇ。すごいなぁ。」
「あ!コレも素敵ですよぉ?」
「うん、可愛いね。」
ジェシカとキャロがほのぼのと話していると…。
「おう!嬢ちゃん!カレシに買ってもらいなよ!!」
「ええ!?かっかれしぃ!?」
「えと、僕ですか?」
「そりゃそうだろうが!きゃしゃな顔立ちだけどな!」
「…やっぱし、きゃしゃなんですか。」
キャロは微妙に落ち込んでいたが、すぐに顔を上げて、
「よっし!どれがいい?」
「え!?」
ジェシカは驚いた。キャロはにこっと笑って、
「買ってあげるよ。好きなの選んで?」
「ええ?いいですよぉ〜。」
「たまにはいいじゃん♪」
ジェシカは少し悩むと、
「えと、それじゃあコレ…。」
それはどうやらリボンがメインのオルゴール。
「ははは!やっぱり君の雰囲気だとそれかぁ!」
「むうぅ!リボンって可愛いじゃないですか!」
「うん♪よく似合ってると思うよ♪」
「/// あ、アリガトですぅ。」
ジェシカは少し、頬を染めたがキャロはまったく気付かなかった。

「まったく…!あいつらどこに行ったんだ?」
一方宿ではイザクが二人を探していた。
「どの部屋にもいないわ。」
フロワも手伝って宿の中、またその周辺を探し回っていた。
「ったく!すぐに出発しようと言ったのに!」
「ジェシカが出て行ったのはイザクさんのせいでもあるんじゃないですか〜?」
「るさい!わかっている!」
「ままま!ここは少し休憩しよーゼ!」
「カーン。」
カーンはニッと笑っていた。
「何故お前は探さないんだ?」
ギクッ!!
「カーンさんは二人がここにいないってことを知ってるからですよ。」
「コウラン君。何か知っているの?」
「ヤベ!!コウラン!黙ってろって!」
「ほう。何をしでかしたのかなカーン?」
「ひっ!マジでこわいよイザクさ〜ん…。」
「だったら教えろって事だ!」
イザクの一喝によって、カーンはしぶしぶ話し出した。
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