Theater of the end

□+異常+
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キャロは呆れつつも真顔で言った。
「なんとなく、ホントに何の根拠もないですが動いたような気がしたんです。
気のせいだといいんですけどね。なんだかいつもと違うような…。」
「キャロの言ってることはあながち間違っちゃいないぜ。」
突然コウランが話に割りいった。
「それは…どういうことだ、コウラン?」
イザクは聞いた。すると彼は少し躊躇したが、静かに話し始めた。
「俺があいつに会ったのは実を言うともう少し行ったところなんだ。といってももう2,3国行った所だけど。
それに、キャロは俺らよりも鈍感なくせにこういう勘はいい。だから、おそらく…。」
「格好良く話してるトコに何でわざわざ鈍感とか言うのかな君は。」
キャロが不服そうに言った。
「だってあんたメチャクチャ鈍感じゃんか。」
「鈍感で何が悪いんですかー!?」
キャロがふざけた調子で言った。
「とにかく、とうとう私達の宿敵が近づいてきたってわけね。」
フロワが言った。
「ああ。だがな、キャロの勘がどこまでの範囲を把握してるかがわからない。それは少し厄介だな。」
イザクは腕を組みながら言った。
「でもぉコウラン君がもう少しって言ってるんですしぃ。だいぶ近づいてるって事ですよぉ♪」
ジェシカが笑顔で言った。
「それにしてもさ、みんな?」
カーンはふと呟いた。
「俺らが壊さなきゃいけねぇのは劇場だよな?」
それにはみんな首を縦に振った。
「でもコウランを唆した奴って劇場なわけないよな?」
「え…。ええ、そうですけど。」
コウランは言った。
「…それはみんな知ってる事のはずじゃないですか?」
「何が言いたいんだ、カーン?」
イザクが聞くとカーンは答えた。
「そいつってちゃんとみんな同じ姿なのか?」
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