*LONG STORY*

□4.知らぬが仏の真意
1ページ/11ページ



「そんな馬鹿な!!」
そう言って笑い飛ばせたら
どんなにいいだろう。
だが、レナには
出来なかった。
ジョージの話は信憑性が
あり過ぎるからだ。



世間が彼女を避けるのは
彼女が世界を揺るがせた
最悪の闇の魔法使い、
名前を呼ぶことすら恐れられる
その人を蘇らせうる人物だという
噂のせいらしい。
そんな話は初耳だ。
自分にそこまでの強大な力が
あるようにも思えない。



それでは、どうして
魔法省はレナを
保護化に置いて
おきたいのだろう?
彼女が出て行くと言った時の
ファッジの焦りようを
忘れたわけではない。
それに、組分けの時に
ダンブルドアに向けた
あの奇妙な感情は一体?



「レナ」



ジョージがレナを呼ぶ。
その声は心配そうで
レナはハッと我に帰った。



「単なる噂さ。
俺達は信じない。なぁ?」

「当たり前だろ。
闇の帝王の隠し子が
部屋の空気が耐え切れなくて
その場から逃げ出すような
人間的な奴だなんて誰が思う?」



レナもその場の三人と
同じように笑う。
だが、思わずにいられなかった。
もしも噂が本当なら
この三人も自分から
離れて行ってしまうだろう、と。











































【知らぬが仏の真意】
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ