*LONG STORY*

□6.お姫様宣言
1ページ/10ページ



いつもの朝食。
いつもの風景。
いつもの生徒。



まだ、この時は
何の変哲もない一日の始まり。



この平凡な朝食が
一気に祭になるのだ。
原因を作った…いわば、
祭の主催者とも言える
グリフィンドールの1年生、
悪戯四人組は
その時を今か今かと
待ち続けていた。



スタートの合図は
フクロウ便の到着だ。
空が気になりはするが
怪しい行動は出来ない。
もう何度も何度も
顔を上げようとする
フレッドとジョージ。
その度にリーとレナは
二人をテーブル下で
小突かなければならなかった。



「「まだ着かないのかい?」」

「「そのうち着くって!」」



こんなやりとりを
かれこれ十数回
繰り返した頃だった。



「あ!フクロウが来たわ!」



隣のテーブルで
女の子が声を上げて
ほとんどの視線が
天井の方に向けられる。
もちろん四人の目も。



成功するかどうか…
レナは人知れず
手を組んで祈った。



あと3秒……



2秒……



1……




















































【お姫様宣言】
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ