*LONG STORY*

□8.暗黙の了解
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「俺達、間違ってるのかな。」



珍しくフレッドに
元気が無かった。
フレッドだけではない。
ジョージとリーもだ。



それもそのはず。
彼らは本来なら
ここに一緒にいるはずの
四人目の仲間を、
それも彼らの姫君、
レナを欠いている。
今や彼らの原動力の一部とも
いえる彼女の欠員は
三人にとって大きな痛手だった。



「そう言うなよ、フレッド。
俺達だってレナの為に
やったつもりだったんだ。
あー…そりゃあ、
多少は空回ったけど。」

「まだ巻き返せるさ!」



そうは言ってみるものの
リーもジョージも
どこか自信は無さそうだ。
レナが怒る理由も
わからないわけではない。
それでも三人は
レナのことを
友達として心の底から
心配しているのだから
ここは譲れなかった。



彼女と仲直りせねば。
そして、それと同時に
彼女がスリザリンのフリントと
会うというのも阻止したい。
誰が何と言おうと、
三人はレナとフリントが
接触することは望まなかった。
それは、フリントが
スリザリンだからではない。
とにかく気性の荒い彼から
レナを守りたいだけなのに
その思いは彼女に
届かないようだ。





















































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