*LONG STORY*

□9.対局の遭遇
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「…いいって、言ったのに。」



ホグワーツ登校日。
にも関わらず
レナの表情は
不機嫌そのものだった。



「良いわけがないでしょう。
あなたはこの二年、ちっとも…」

「あーはいはい。
説教はやめてよ、ディビット。」

「私はポールです!!!!」



もうこのやりとりも三度目だ。
入学時もそう、
昨年も送り迎えは
ポールとライラだった。
それが良かったのか
悪かったのかと問われれば
どちらでもない。
しかし、今年に限っては
はっきりと悪い。



「せっかくフレッドとジョージが
一緒に行こうって
言ってくれたのに。」

「我慢してください。
大臣の御意向です。」



唇を尖らせても
頬を膨らましても
ライラには通用しない。
それも過去の二回で経験済みだ。
だからこそ、やはり
レナはライラが苦手だった。



「今年は駐車場から
疾走するなんてことは
ないように。」

「はーい…。」



ポールの念押しに
レナの表情は
更に不機嫌になった。
そんなに心配なら
ファッジ自ら見送りに
来ればいいのに。



そうはいったところで
魔法省大臣が
そこまで融通の利かない役職だと
いうことは承知しているのだが。





















































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