REBORN

□瞳に映るは
2ページ/4ページ







『好きだよ』







そう、何度言っただろうか。




僕は君へたくさん、たくさん、愛の言葉を送った。

けれど、君の答えはいつもと同じ。


そう、今このときだって




「ご、ごめんなさい。前にも言いましたよね?
 私…他に好きな人が居るんです。」

「そう、気が変わったらいつでも言ってね。」

変わらない。いつもと同じようなやりとりをする。




愛を囁いて

断られて

そして、去る。



そして今も、それは例外ではなく、僕はいつも≠フように去った。









君が他の人を好きなのは、知っていた。

それでも僕は君を欲しい≠ニ思った。

一目見た瞬間から、ありえないほどに君を欲したんだ。






君に触れたくて
君の名を呼びたくて
君の声を聴きたくて
君の笑顔を見たくて




君に…僕を欲してもらいたくて。







群れるのは嫌いだけど

この世に、欲するものなんてないと思っていたけれど




今は君がたまらなく欲しい。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ