black butler
□black☆puzzle
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広い屋敷の、主人の部屋の前。
セバスチャンは今日のアフタヌーンティーを持って、主人の部屋のドアを開けた。
「おそかったなセバスチャン」
「いきなりおやつを変えると仰ったのは、何処のどなたですか」
屋敷の主人であるシエルは、いつもの椅子に座りながら笑みを零す。
「いや、気が乗らなかっただけだ。
それよりセバスチャン、クラウスに頼んだ品が届いたんだが、やってみるか?」
「…パズルですか。ピースが多いですね…」
シエルは数日前、クラウスに頭も使えて、絵になるものはないかと頼んでいた。
結果、本日パズルが届いた。
そしてセバスチャンの目の前には、モナリザの絵が描かれた箱と、山積みのピース。
・・・そして、自慢げな笑みを浮かべたガ…もとい主人。
「お前なら一分もかからずできるだろう?」
「しかし坊ちゃん、仕事が「命令だ」…」
シエルは軽くあしらうと、セバスチャンにばっとピースを投げ捨てる。
それを余すことなく拾い上げると、早速とりかかった。
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