サブ革!

□2時間目
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★サブ革★
2時間目



とある日曜日・・・

今までになく暇な1日となったこの日、
強い日差しが照りつける中
リーさんは鼻歌を歌いながら
花壇の花に水やりをしていました。


こく:あっ、りーさん。
   ガーデニングですか?


そこに
同じく暇なこくさんが通りかかった。
こくさんは嬉しそうにそばに行き、リーさんの隣にしゃがみこんだ。


りー:なにもすることがないからねぇ。
   そういえば最近、水やりしてなか
   ったなぁ・・・、と思って。

こく:暇ですよねー。
   さらに暑いですし。

りー:だから、こうやってお花達に元気をあ   げなくちゃねぇ。

こく:・・・でもりーさん・・・
   ジョーロ1杯分、全部同じ花にあげて   たら、逆に元気がなくなってしまいま   すよ・・・。

りー:えっ?
   あー、本当だ・・・。あは。

こく:「あは」って・・・。


そんなこんなで・・・
もう一度ジョーロに水を入れに2人が校舎脇を歩いていると・・・
なにやら真剣な面持ちで
すうさんが本を読みながらこちらに向かってきた。


こく:珍しいですね。
   すうさんが読書なんて。

りー:本当だぁ。しかも真剣に。


すると、2人に気がついたすうさんは2人の前で足を止め
パッと顔を上げた。

すう:あー、こくさんにりーさん。
   2人ともな何してんの?

こく:いやぁ、ただの暇つぶしですけど・・・   そういうすうさんは、何の本ですか?それ。

りー:きになるなぁ。

すう:えー、別に大した本じゃないんだけど・・・。

すうさんはその本を閉じると、表紙の面を2人の前に向けた。


 「光合成の仕方」 

・・・・・・・・・・・・。


りー:へー。すうさんえらいねぁ。
   理科の勉強なんて。

こく:ほんと。見直したよ。

すう:?2人とも何言ってんの?
   僕が数学以外の勉強するわけないでしょ。

りー:・・・え?じゃあその本は?

すう:植物の光合成じゃなくて、人の光合成。
   題名みたら大体わかるでしょ。


   わからないよ!!!! 


こく:・・・どういうこと?

すう:僕も読み始めたばかりなんだけど、
   「人は信じることで不可能を可能にする!」
   ってプロローグに書いてある。

こく:光合成とその言葉のつながりがいまいち
   わからないんだけど・・・。

すう:「人は光合成でボケを治せるのか!」   が、第一章。

       ますます理解不能である

りー:・・・その本。なんで買おうと思ったの?

すう:いやぁ、自分で買ったわけじゃなくて・・・。 
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