サブ革!
□2時間目
1ページ/2ページ
★サブ革★
2時間目
とある日曜日・・・
今までになく暇な1日となったこの日、
強い日差しが照りつける中
リーさんは鼻歌を歌いながら
花壇の花に水やりをしていました。
こく:あっ、りーさん。
ガーデニングですか?
そこに
同じく暇なこくさんが通りかかった。
こくさんは嬉しそうにそばに行き、リーさんの隣にしゃがみこんだ。
りー:なにもすることがないからねぇ。
そういえば最近、水やりしてなか
ったなぁ・・・、と思って。
こく:暇ですよねー。
さらに暑いですし。
りー:だから、こうやってお花達に元気をあ げなくちゃねぇ。
こく:・・・でもりーさん・・・
ジョーロ1杯分、全部同じ花にあげて たら、逆に元気がなくなってしまいま すよ・・・。
りー:えっ?
あー、本当だ・・・。あは。
こく:「あは」って・・・。
そんなこんなで・・・
もう一度ジョーロに水を入れに2人が校舎脇を歩いていると・・・
なにやら真剣な面持ちで
すうさんが本を読みながらこちらに向かってきた。
こく:珍しいですね。
すうさんが読書なんて。
りー:本当だぁ。しかも真剣に。
すると、2人に気がついたすうさんは2人の前で足を止め
パッと顔を上げた。
すう:あー、こくさんにりーさん。
2人ともな何してんの?
こく:いやぁ、ただの暇つぶしですけど・・・ そういうすうさんは、何の本ですか?それ。
りー:きになるなぁ。
すう:えー、別に大した本じゃないんだけど・・・。
すうさんはその本を閉じると、表紙の面を2人の前に向けた。
「光合成の仕方」
・・・・・・・・・・・・。
りー:へー。すうさんえらいねぁ。
理科の勉強なんて。
こく:ほんと。見直したよ。
すう:?2人とも何言ってんの?
僕が数学以外の勉強するわけないでしょ。
りー:・・・え?じゃあその本は?
すう:植物の光合成じゃなくて、人の光合成。
題名みたら大体わかるでしょ。
わからないよ!!!!
こく:・・・どういうこと?
すう:僕も読み始めたばかりなんだけど、
「人は信じることで不可能を可能にする!」
ってプロローグに書いてある。
こく:光合成とその言葉のつながりがいまいち
わからないんだけど・・・。
すう:「人は光合成でボケを治せるのか!」 が、第一章。
ますます理解不能である
りー:・・・その本。なんで買おうと思ったの?
すう:いやぁ、自分で買ったわけじゃなくて・・・。